私は自分のことを表に出すのが昔から苦手です。
ですが、せっかくブログを始めてみたので、この機会に書いてみたいと思います。
今から書くことはあくまで私個人の経験談であり、あくまでこう思っているというだけです。
きょうだい児の人が、みんなこのように考えているわけではないですし、知的障害や自閉症の症状も人それぞれ違うし、私は福祉関係の知識が豊富なわけでもありません。
あくまで、こういう人もいるんだな、と読んでもらえたらと思います。
きょうだい児とは何か
まず、「きょうだい児」とは何か?
聞き覚えがない方もいると思います。
一般的に、障害や病気を持つ子供の兄弟や姉妹のことのようです。
障害児をもじったのでしょうか…
「きょうだい児」や「きょうだい」とひらがなで表記されているようです。
私の家族について
私の家族について。
他の記事もですが、身バレ防止のため、いろいろ変えている個所がありますので、矛盾があってもスルーしてやってください汗
私の家族は、もともとは恋愛結婚をした父と母、そして長男の私meika、二男、三男の5人家族でした。
長男の私と二男は健常者ですが、三男には重度の知的障害と自閉症があります。ですが、身体的な障害はありません。
ドラマ化もされた、「光とともに」という漫画に出てくる光くんのイメージをしていただけたら、と思います。
年齢差は、きれいに2歳ずつ年が離れています。私が4歳の時に次男が2歳、三男が0歳。
昔はあまり考えませんでしたが、今思うとそういう家族計画だったのかな?と。
父とはいろいろと問題があり、現在は絶縁状態です。
母や弟たちとは非常に仲が良く、良好な関係です。
私は、今の自分の家族が大好きです。
良かったこと
さて、良かったことについて。
いろいろとあるのですが、少しは人に優しくできるようになったことです。
クズな面も多々持ち合わせている自覚はありますが…
自分で書くのは非常におこがましいのですが、人から優しいと言われることが多いです。
きょうだい児の場合、間違いなく、いろいろな形で心が傷つくことが多いです。
特に、子供時代。子供は素直だからこそ、残酷です。
変なものは変なのです。大人と違って言っちゃいけない言葉もわかりません。中にはわかってる意地悪な子もいますが…
私は特に、中学校がきつかったです。
中学校で、流行っていた言葉、「知的」。
「知的」っていい意味の言葉ですよね。ですが、中学で流行っていた「知的」の意味は、「知的障害者」の略でした。
例えば、ふざけた人にたいして、相手を馬鹿にするのに使うのです。知的、知的と連呼したりして…「知的障害者みたいでおかしい」ってことだったのだと思います。
別に私が直接言われたわけではありません。
おそらく、その言葉を使っていた同級生たちは深く考えてはいないでしょう。
ですが、その言葉を聞くたびに、自分の弟のことを馬鹿にされているようで、すごく悲しい気持ちになりました。
好きで障害を持って生まれたわけではないのに、なぜそんなことを言うのだろう、言えてしまうのだろうといつも考えていました。
でも、考えてもしょうがないんです。育った環境が違うのだから。
おそらく私も、健常者だけの家族で育っていたら、同じような言葉を使っていたと思います。
そう思うからこそ、彼らを注意することもできませんでした。
それに、私だって何かしら人を傷つけていたので。自分だけ被害者意識を持つのも違うだろうと思ってました。
当時の同級生も、アラサーになった今ではきっとそんなことは言わないでしょう。さすがに今でも言ってたらドン引きですが…
今だと、ネットでも「ガイジ」なんて言ってる人もいますよね。
ただ単に、「障害児」を省略しただけなのかもしれませんが、たいてい差別的な意味が込められているため、目にするたびに非常に悲しい気持ちになります。
ネットだと相手の顔が見えませんので、平気で差別用語を使う方もいますよね…
このように、きょうだい児だと健常者だけの家族とは異なる環境で育っているため、傷つくことが多いです。
「自分はこんなこと、絶対に言わない」と思うようなことが多かったですね。
よくいる優しい人って、自分が傷ついたことがある人なんじゃないでしょうか。
自分が傷つかないと、やっぱり本当の意味で他人の痛みはわからないと思うので。特に私のように、いわゆる要領が悪かったり、空気を読むのが下手な人だと特に思います。
多分、きょうだい児として育ってなければ、間違いなく、私は今の自分よりも嫌な奴になっていたでしょう。というか、差別する側に回っていたと思います。
きょうだい児でなければ、わからないような感覚があると思います。
傷つきまくっていいことないじゃん!と思われた方もいるかもしれませんが、私にとっては、いろいろひっくるめて、よかったことかなと大人になった今では思います。
終わりに
ネットで検索すれば、うんざりするほど負の情報ばかりが出てきます。
特に、きょうだい児という状況に加えて、毒親の場合は、非常につらいと思います。
幸い、私は親が客観的に見ても、まともであったため、つらいこともあるけど、よかったこともある、とプラスに捉えられています。
でも障害は、無いに越したことはありません。
これから、よかったことだけではなく、様々なことを書いていこうと思います。
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