今回は、私が初めてのバイト代で、大好きな「ウルトラマンネクサス」のDVDを全巻購入した際の体験談。
あのころの私は何も知らない、青い果実だった…
ことの経緯
ことの発端は、私がネットショッピングという未知の領域に足を踏み入れたことにある。
大学生となり、アルバイトをし、自分の好きなものを買う。これはそれまでの私の生活にはない体験であった。
無駄遣いをしても、親に対し申し訳ない、という感情を抱かないことが、非常にうれしかったのを今でも覚えている。
大学1年生。当時19歳。男女共学、文系の華やかな服装に流され、当然服も欲しくなる。
しかし服は高い。そこで、少ない稼いだバイト代の中でやりくりすることを当然考える。
そして、ネットショッピングなら、同じ商品であっても実店舗より安いこともある。
このことに気づいてから私は、光るネットの波をくぐってサーフィンに明け暮れる。
次第に、大好きな作品のDVDが安く販売しているサイトに行きついた。
ずいぶん前のことで記憶があいまいだが、とにかく他のサイトよりも、安くて驚いたのを覚えている。当時はネットオークションを知らなかったため、楽天とヤフー、アマゾンと比べてた気がする。
今思えば中古でもないのに不自然だった。
しかし、レビューも悪くないではないか。これは買うしかねえ!そう思ってぽちったのだ。
そして、問題のブツが届くことになる…
海賊版とは何か
問題のブツについて話す前に、そもそも海賊版とはなんなのか。
海賊版とは、簡単に言うと違法コピーによって作られたDVDやCDのこと。映画を観に行く際、見かける映画泥棒の宣伝。あれである。
つまり著作権者の許可を得ないで、不正にコピーされたもの。
これらを販売すれば、売り手は最悪、お縄につくことになる。
しかし現行の法律では、海賊版を知っていても知らなくても買い手側を罰する規定はないようです。ほんとよかったよ…
問題のブツ
では、実際に私が所有しているDVDを見てほしい。
ちなみにウルトラマンネクサスの前日談にあたる、劇場版ULTRAMANのDVDを所持しているのでこちらも見比べてみてほしい。
DVDにツヤがないのがお判りいただけたであろうか。
というかここまで印字が薄くなったDVDを見たことがない。
ケースは捨ててしまったのだが、パッケージの紙の字もなんだか薄く感じたのを覚えている。
え、こんなもんなの?なんか全体的に薄くね?と疑問は持ったが、再生すると特に問題はない。
楽観的な私は、なーんだ、こんなもんなのか、売れ残り?廉価版ってやつ?かな。まあ観れるしいっか。そう思い、視聴を続けた。
しかし、気づいてしまった。いや、気づかされてしまった。
就職活動中、県外に面接を行く際、どうしても厳しい月があったのだ。そこで今は無き楽天オークションへ出品したところ、こんな指摘を受けた。
「色が薄すぎるし、これはコピー品でしょ、出品しないほうがいいですよ」と。
…え?
なんだこいつ、新手のクレーマーか?営業妨害?なのか?と思ったが、確かに薄い。しかも買ったときから塗料?っぽい変なにおいがする。
気になってしまい、出品は取り下げ。
買った際のメールが残っていたので、メールの連絡先に電話してみた。闇が怖くってどうする。
しかし、その電話番号は使われていないというアナウンスが無情に響く。
というか、サイト自体なくなっていた。
あ、これが海賊版ってやつなのか!とこの時点でようやく気付いた。
ここまで気づかない購入者もいないとは思うが、割と普通に海賊版は売られているので、頭の隅に置いておいて、気を付けよう。
怪しいサイトで安く購入するのは個人情報の漏洩の危険もある。
新品のDVD全巻セットなどがあまりにも安いサイトは警戒しよう。
ちなみに模倣品・海賊版撲滅に向けて、こんな動画もありました。
残念ながら、私は気づかないうちにニセモノを買ってしまったようです。
知っていて買う人の気持ちはわかりませんが、気づかずに買ってしまう人も多いのです。
海賊版を買わない。
ただそれだけできれば、本物です。
あのとき、楽天オークションで指摘してくれた方、本当にありがとうございました。
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