良くネットに広告の出ている、ものすごく胸糞悪い漫画です。読むのは自己責任で…。
ストーリー・あらすじ
産休となった教師の代わりに、3か月間の臨時教員としてクラス担任となった教師の青島 一哉(アオシマ カズヤ)。
赴任早々、職員室では閉野 恵里佳(シメノ エリカ) という生徒が浮いていて、馴染めていないという情報を聞く。
この問題を解決した際には、教員採用試験に合格後、非常勤職員ではなく、正規採用をほのめかされた青島。
そんな矢先に、エリカは青島に「相談がある」と言って屋上へ。
男性の青島と同じくらいに背が高く、体から悪臭を放つエリカ。本人は、「誰も自分の話を聞いてくれず、いじめられている」と言う。
青島は正規採用の件と、お人好しなのがあいまって「エリカの味方である」と伝えてしまう。
しかしエリカは異常で、狂った女子高生であった。
エリカに出会ったその日から、青島の不幸が始まることに…といった感じのストーリー。作者は楠本哲先生。
感想とレビュー(ネタバレ含むので注意!)
※以下、ネタバレ含みます。
未読の方は危険。
いや、もうエリカが話が通じなくて怖すぎです。というか初登場時からすでに会話が成り立ってなくてヤバいんですよ。
恐いもの見たさでとんでもないもの読んでしまった…。
よく捕まってから話題になる、身勝手なストーカーがいますが、ほんとにエリカみたいな思考回路なのかも。常人には理解できません。
主人公の青島も、彼女と同棲中の身でありながら、臨時職員。正規採用ではないので、なんとかエリカの問題を解決して、少しでも正規採用に近づきたい!と思ってエリカに関わってしまうのは…まあ仕方ないかな…。
教員採用試験に合格して、非常勤ではなく正規採用を勝ち取るのって、ほんと難しいらしいので。私も公務員志望だったので、青島と同じ立場なら、エリカに関わってしまうだろうなーと。
まあでも、ここまで異常な人間を相手にすると、どうしていいかわからなくなりそうです。
そして、エリカには気を付けるように忠告していたクラスの子たち、ほんといい子だったんだな…。あの子たちも後に消された可能性あるけども。
あの子たちの忠告の正しさに気づくのが遅すぎだよ青島…。
お化けや幽霊といった、人の常識が通用しないものに対しても恐怖を感じますが、エリカはそれが実在してしまった、って感じ。
被害妄想をし、全てを自分に都合よく曲解するので、会話が成立しません。身勝手な行動ばかりとります。エリカ自体がモンスターです。
相談にのるよと言っただけなのに、「本当に先生がエリカのことを守ってくれるの⁉」とか。この時点で青島ももっと危機感持っておけば…。
「自分からエリカの王子様になりたいって言いよってきたくせに!」➡言ってません
「エリカのことだけを考える元の先生に戻って!」➡そんな時はありません
話の流れ無視して「そんなことより青島先生いつエリカの家に来てくれるのー⁉」➡笑顔が怖いんだよ笑顔が…
こんな感じでイかれてます。クラスメートから人格が崩壊してるとか言われてますし、こんな感じの人には関わりたくないですね。
青島も青島で危機感がないし、恋人の綾も危機感ないです。普通怖くないですか?恋人の教え子が、住所を頼りにアポなしで、1人で突撃訪問してくるって…。よく家に上げたな綾…。
エリカみたいな異常な人間も世の中にいるのかもしれない…こういう異常な人間に出会ってしまった場合、とにかく不自然でも避け続けるくらいしかないかも。
しかし、避けようがない立場か…。うーむ。ストーカーの恐さってこういうところだよな。
こんな胸糞悪いホラー漫画があったんだな。最後が特に…とにかく誰も救われねえ。
胸糞悪いホラー漫画が読みたいんだ!って方にはおすすめだと思います。1巻だけなので、話も短くてスラスラ読めますし。
結末感想(激しくネタバレあり注意)
※以下、ネタバレ含みます。
未読の方は危険。
ホラー漫画って終わり方全部、似たような感じだよね。後味悪いというか、気味悪い感じで終わらせる感じ。
でもこの漫画はその度合いが半端じゃなかった。ほんっと救いがないわ。
結局、エリカ宅でのボヤ騒ぎから生還した青島と彼女の綾。
-そして1年後-
青島は教師を辞め、今では民間企業の契約社員として働き、綾は無事に出産。3人で暮らしている。
しかし、青島はあの一件がトラウマになり、夢でうなされることが多い。また、今でも食卓のお箸を見るだけで、あの日エリカに足をお箸で貫かれたことを思い出してしまう。
そりゃあ、あの事件現場からエリカの遺体だけ見つかっていないなら不安で仕方ないだろう…。
てか奥さんあれだけエリカに殴られたりしてたから、てっきり流産したかと思ってた。無事に生まれててよかった…。
だが平穏な生活を送っていたある日、綾が買い物から帰ってくると、ドアの隙間からエリカの姿が…。
急いでキッチンから包丁を持ち出す青島。「殺らなきゃ殺られる(やらなきゃやられる)」と思いながら必死でエリカに向かい…。
ふと我に帰ると、青島の目の前には、エリカが立っており、自分がエリカだと思って刺していたのは綾であった…。
出典:LINE漫画
そして最後には精神科病棟で入院している?青島のベッドわきにはエリカがあの日の制服姿で座っていた…という絶望エンド。
何一つ救いはねえ。胸糞が悪いとはこのことだ…。
そして最終回についてだが、どこからどこまでが真実なのかがわからないところが気味が悪い。
普通に考えたら、エリカがあの日の制服姿のままというのはおかしいし。もしかしたら、恋人の綾はあの一件で亡くなっていたんじゃないか?
そして、青島は壊れてしまい、今でもエリカのトラウマ、というか青島の作り出したイメージが離れない…とか?
子供の名前に関しても出てないのが不自然っちゃあ不自然なんですよね…赤ちゃんの登場、最終回だけだから描写しなかったのかもですけど。
それか、精神病棟が出てきたので、もしかしたら今まで綾だと思っていたのがエリカだったとか?うーんわからんけど、どちらにしろ救いはねえよ…。
バッドエンドが読みたい!という方にもおすすめできるかな!
今はLINE漫画でなんと無料で読めるようです(今だけ無料なのか不明。私が読んだ頃は有料だった気が…)。
え、私?私は…遠慮します。
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