整形は悪なのか?漫画【私は整形美人】感想とレビュー

私は整形美人 漫画
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LINE漫画オリジナル作品で、もともとはXOYという韓国のWEB漫画サイトにて連載していた作品。作者はメンギ先生。

めちゃくちゃ面白いのでおすすめです!

もしも整形に対して批判的に思っている人が読んだら、いろいろ見方が変わるかも。

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ストーリー(あらすじ)

美玲と慧くん
美玲と慧くん

主人公の片桐 美玲(カタギリ ミレイ)は、彼氏いない歴=年齢の女の子。

初告白では「クソデブの上にクソブス」という理由で振られる。その後、ダイエットしてボンキュッボンな体系を手に入れたものの、9回目の告白(告白相手は別人)では「ブスすぎて無理」と振られてしまう。

美玲はこのとき、やっと様々なことを理解した。

なぜ歩いているだけで知らない人から笑われるのか、初対面の人が自分にだけ冷たいのか、クラスの女子たちが言う「美玲よりはマシじゃん」の意味。

自分の顔のせいで誰からも愛されないことに絶望した美玲は、自殺も考えるが、自殺名所ではブスの場合だけなぜか支払う料金が高いのを知り、悔しくて死にきれなくなる。

その後、数年間は自力でお金を貯め、多くの個所を整形することに。おかげで、少し不自然な顔だが、別人のようにかわいくなった美玲。

整形美人となった美玲は大学へ入学。

心ない言葉に傷ついたりもしながら、美玲は様々な人と出会い、変わっていく…といったストーリー。

※ちなみに漫画ですが、美玲の整形前の顔は全くかわいく描かれていません。

同じLINE漫画オリジナル作品で、「君は綺麗なアヒルの子」の主人公、芹ちゃんの整形前はまだ愛嬌のある顔でしたが、美玲は…。

両親も娘の顔のことを心配し、実の父親からも、「一か所整形して済む顔ではない」と言われるレベル。失礼ですが、ほとんどの人からブスと言われてしまうような顔です。

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とにかく美怜に幸せな大学生活を送ってほしい

美玲と慧
後半は絵も変わった

まず言わせてほしい。

主人公の美玲にはとにかく幸せになってほしい!

おそらく読んだ方がまず抱くのはこの気持ちなんじゃなかろうか…。

整形美人となって大学デビューした美玲。しかし入学直後から数々の困難が待ち受けます。

まあだいたいは、友達になった芸能人レベルの天然美人、榎本 穂波(エノモト ホナミ)による天然ちゃんを装った腹黒マウンティングなんですけど…。

例えば、新入生が先輩たちへ自己紹介する際、穂波がわざと「私より美玲のほうがかわいいですよ!」と言ったり…(美玲はほとんどの人は一目見てわかる整形美人のため、周囲は困惑、気まずい空気になる)

他にも先輩から「サイボーグみたいに整形してる」「(顔が)CGみたい」といった陰口をたたかれたり…。

整形前の高校時代には、女子には見えないほどブスという理由から、女子トイレではなく男子トイレに閉じ込められるといったいじめを受けたりもしていました。

ブスで辛かったからこそ、一生懸命お金を貯めて整形をしたのに…。

今度は整形美人と揶揄される。別に他人に迷惑をかけたわけでもないのに…。

見た目に不満がなければ、わざわざ整形はしないでしょう。

中には、理想の顔にしたくてする人もいますが、どちらかと言えば、美玲のように外見で苦労した人が多いんじゃないだろうか、と読んでて思いました。

ちなみに美玲は香水が好きで、調香師(香水を作る人)となるために、専陽大学の理工学部へ入学しています。香水の月刊誌を定期購読しているほどの香水好き。

でも、整形前は香水についてクラスメートに語ると、「その顔で香水とか使ってるの?」と言われる始末。こういうの、非常に傷つきますよね…。

私もソフトテニスというスポーツが好きすぎて、高校から大学までソフトテニスマガジンを定期購読し、何回も何回も飽きることなく読んでワクワクしていたのですごくこの気持ちもわかる。

しかも好きなくせに大してうまくないし、実績も残せなかったので…。

私が共感できるポイントがあるだけか?少なくとも、どちらかというと自分に対して自信が持てない方や、美玲のように容姿や好きなものを馬鹿にされたことがある人なら共感ポイント多くて楽しめると思いますね。

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感想(ネタバレ含む)

ここから先ネタバレあり。未読の人は危険。

まあこの漫画、1話からすごく面白くて、連載時は更新が楽しみで楽しみで仕方なかったなぁ。単行本を紙媒体で出してほしい!絶対そっちも買うから!

とまあ、この漫画が大好きで、語りたいポイントはたっくさんあるんですが、まずは美玲坂口 慧(サカグチ ケイ)くんについて。

当初はイケイケなイケメンで、かなりぶっきらぼうで口が悪いといった印象だった慧くんですが、あることをきっかけに美玲との距離が急接近!

正直、最初はこのイケイケな慧くんとびくびくおどおどしている美玲がどのように関わって、関係性が変化していくか想像できませんでした。

なので途中から慧くんがデレ始めたときにはニヤニヤが止まりませんでしたね…これぞラブコメ!読んでて気持ち悪くニヤニヤしてしまうぞ!

ラブコメ読んでニヤついてる時の顔は、他人に見せれない顔になってると思います笑

その後は慧くんは無事にキャラ崩壊し、この二人のピュアでかわいいやりとりに、読者はキュンキュンされっぱなしになるのですが…。君に胸キュンだよほんとに。

二人がいろいろなことがあって、ようやく両想いが発覚して、美玲から告白する回なんてもう!!!

最&高ですよ。

これだよ…。いろいろつらいことがあっても、やっぱり報われる(もしくは少しでもいいから何か救いがある)展開が私は大好物なんだよ。

とりあえず美玲と慧くんには幸せになってほしい…ただ、それだけです。

次は、美玲の友達について。

とりあえず、様々な試練を乗り越え、なんだかんだで性格の良い美玲は友達ができてよかった。(他人の見た目を無意識に点数化してしまうところはあれだけども…。)

特に翠(ミドリ)はこの漫画の良心、マジ天使です。美玲や読者の心を何度となく救います。最後、彼女のおかげで穂波さえも救われていたのも良かった。

そして、以外に恋愛経験豊富。美人ではないけど愛嬌のあるかわいい顔がモテる、というのは現実でもあるあるだな~と笑

なぜか翠だけ関西弁なんだけど、やっぱり韓国にも地方によって方言とかあるんだろうか?

美玲が翠に恋愛についての相談をする回もすごく好き。自分に自信のない美玲に対して、「美玲はスタイルいいしかわいい」といつも馬鹿にしてるとかではなく、褒めてるし…。

数々の整形を経験した美玲の整形センサーによれば、そんな翠ちゃんも二重整形はしているようです(ただし美玲が思っているだけで確証はない)…まあ、これだけ他人に優しいのは自分自身もいろいろあったからなのかなと思います。

人生、何もない人間なんていませんしね。

そして一番の友人である悠(ユウ)ちゃん

美玲のであった時のスカウターによれば、一重だけど魅力的な顔で、いわゆる普通にかわいいタイプなのだと思います。

しかし、学祭の委員会になってからは美玲とともに嫌~な目にあうことに。学祭の際、同じ委員会の男の先輩たちからは見た目をけなされたりあからさまに他のかわいい子とは扱いを変えられたりと…。

その際、美玲にも嫌な思いをさせてしまっていることがちゃんとわかる、優しい悠ちゃん…。だが、恋愛面はうまくいっていないようで、最後まで悠ちゃんの浮いた話はありませんでしたね笑

学祭の際に、散々けなされてきた女性陣が男の先輩たちにこれでえもかとやり返すのは笑いました笑

学祭期間中に仲良くなった、美玲と悠ちゃん、やせたら美人な石原さとみ先輩や男っぽいスタイルが好きなあ先輩たちとの関係もいいですね。

人間、共通の敵がいると結束が増すものです笑

そして何度でも語るべき!美玲と慧くんについて!

いや最初らへんから慧くんはイケメン過ぎましたが、最初と最後でキャラが大きく変わります笑

恋をして人は変わるんだなと思わせてくれる、慧くんの美玲への行動の数々…そして自分の美玲に対する恋心を自覚してからは、ほんと数々の行動で読者を笑わせ、キュンキュンさせてくれます!(※私はアラサーの独身男性です

同じくイケメンな先輩と美玲をめぐって、バチバチやってるところも面白かった。というか君、美玲のこと好きすぎだろうと笑

LINE漫画の私は整形美人

出典:LINE漫画

とにかくキュンキュンしてえ!でも少女漫画は苦手なんだ!…って人には「私は整形美人」を圧倒的におすすめしたい!

そしてこれまた語らずにはいられない、腹黒天然美人穂波(ホナミ)について!!!

天然美人の穂波

出典:LINE漫画

とってもかわいいお顔、そして表向きの性格の良さで、大学では絶大な人気を誇る彼女。しかし、女性メンバーや一部の男子は彼女に対して違和感を持っています。

まああれだけのマウンティングを行ってたらね…取り巻き男子たちが穂波の腹黒さに気づかないのにもビックリですが…。

二重整形の話題の際に、あえて整形バレバレな美玲に対して、「美玲も天然の二重だよね」と聞くのはヤバいだろ…。周囲もドン引きだし…。

ただ、彼女も闇が深い。そして、家庭環境や愛してくれる人がいなかったことから、彼女はどんどんゆがんでいき、今の穂波へと至る。

そういう意味では、穂波も美玲と同じく、大学デビューだったんですね。もしかしたら、美玲に対してやたらとマウンティングしてくるのには、同族嫌悪的なものもあったのかも。

穂波の闇

出典:LINE漫画

穂波の過去編も読んでてきつかったですね…。人間、容姿においていい思いをすることもあれば、嫌な思いをすることもあります。

性別に限ったことではないでしょう。容姿を褒められればうれしいし、けなされれば傷つくし…。

そんな容姿について振り回されてきた美玲と穂波。美玲はブスであることから、辛い思いをし、整形。

穂波はいじめられていた際、身だしなみを整えることを覚えたところ、実は美人であったことからいじめられなくなり、人間関係も改善。しかし、その後は常にかわいい自分でいなければ、周囲から認めてもらえないのではと脅迫的な思い込みがあったり。

家庭環境のせいで、穂波は母親からも父親からも愛情をもらえていないからか、人の気を引くことに異常にこだわっていたんだなと…。

そして物語の最後のほうで同級生の加藤からストーカー被害を受け、逆恨みで塩酸を顔にかけられてしまいます。ことのときは本当にかわいそうでした。

ちなみにストーカーの加藤は、まんま現実でいそうな…いわゆるネット弁慶タイプ。平気で盗撮とかしてるし、現実では内気で友達もいないのに、ネット掲示板に書き込む際の口調が違い過ぎて怖いです。

穂波にとって、絶対的な武器であるかわいい顔。それがなくなる恐怖は計り知れないものでしょう。幸い、希釈された塩酸だったため、大したことにならなくて本当に良かった。

ただ、精神的なショックでその後は大学にも通えなくなり、病院に通い、睡眠薬をもらったりしてなんとか生活しているようです。しかし、翠とはまだやりとりがあるようで良かった…。翠ちゃんいい子すぎるんだよほんと。

病室でうなされている穂波の手を美玲が握ってたのが本当に…なんといったらいいか…。神回とでもいえばいいのだろうか。この漫画に関してはたくさんあるのだけれども。

そして最終回では、髪をいじめられていた当時の髪形に戻して?ばっさりショートヘアーにした穂波らしき女性の影が出ましたね。彼女も美玲のおかげで、以前よりは自分らしく生きていける気がするなぁ。

多分、髪をロングにしてたのも男受け優先だったのだろうし。ちなみに私はショート派です(聞いてない)。

…そして、穂波から美玲への香水プレゼント…その香水の名前とか…もう…たまらないんですわ…。

おそらく、あれだけいろいろあった美玲と穂波は、その後友情を育んだりとかはないと思うんですよ。現実的に考えて。

でも、美玲と穂波は人生において出会うべくして出会った、お互いに特別な存在だったんじゃないかなと。お互いの人生に大きな影響を及ぼしたことは間違いないですし。

一生、この大学生活のことはお互い忘れないんだろうなぁ。美玲も穂波も幸せになってほしいですね。美玲はその後の番外編で、さらに幸せゲットしてたけど笑

個人的には、読んでて整形に対するイメージが少し変わった気がします。少なくとも、主人公の美玲の立場だったら、ほとんどの人は整形をするんじゃないかなと思います。

容姿については、程度の差はあれど、死ぬまで私たちは付き合っていくものなので、明るい気持ちで付き合っていきたいものですね。

アニメ化もしないかなー、まずは単行本になったらそっちも買いたいな。

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最終回後の番外編とドラマ化⁉

美玲と慧くんのその後が番外編にて描かれます。

これもすごくいいんですわ~。

以前、同じく?ラブコメ漫画「赤灯えれじい」についてのレビューでも書いたけど、続編や番外編も駄作ではない!という素晴らしい作品なのです!

ちゃんと番外編も、絶対の自信をもっておすすめできる良い漫画!

内容は、二人が付き合ってからについてですね。関係を進める中で、スキンシップについてだったり

慧くんが美玲にキスしたくていろいろ頑張るところや、美玲も慧君と付き合うことで自分に自信がついてきて、慧くんをからかったりしているところがお互い幸せそうですごくいいのだ。これでいいのだ。

キュンキュンしますね、はい。

(独身アラサー男性の感想)

お泊りデートの話なんかもすごく良かった。世の中、実際に経験してみると大したことじゃなかったりすることも多いよね。

最後、メイクをせずにすっぴんで大学に来てしまったことを、大したことじゃないと思えるようになった美玲にも感動しました。自分に自信がなさすぎて、他人の顔を採点していたころの美玲からは想像もつかないくらい、成長しましたね。

私も自分に対して自信がないタイプなので、美玲の気持ちは共感できるところが多かったので、この成長が非常に嬉しかった。

そして、どうやらドラマ化もされているようですね。

ドラマだとタイトルは「私のIDはカンナム美人」になるようです。美玲役の女優さん、どういう気持ちだったのだろうとか考えてしまうな…。

面白そうだけどまだ実写版は見てないんですよ…韓流ドラマは全く詳しくないのですが、いつか見てこちらもレビュー書いてみたい!

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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