meikaはソフトテニスを中学で始めてから、前衛一筋。このポジションが嫌でたまらないときもあったが、今ではこのポジションが大好きである。
ソフトテニスの前衛とは?
ソフトテニス(軟式テニス)は、硬式テニスとルールやマナーも異なる。
その中でも特に、競技としての大きな違いとして、シングルスよりもダブルスが中心ということが挙げられる。
「ソフトテニスしよう!」とソフトテニス経験者が言う場合、大抵は「ダブルスをしよう」という意味である。
これソフトテニスあるあるね。
ありえない話だが、こんな不祥事が起きるくらい、ソフトテニス愛好者というのはダブルスを狂おしいほど愛している人間が多いのだ。
まあこの不祥事そのものは幼稚すぎて笑えないんだけど。
話を戻そう。
ダブルスの陣形としては、1人がネット前につく前衛、もう1人がベースライン付近につく後衛という役割を担うことが多い(もちろん例外はある)。
後ろに立つ後衛が、相手後衛とラリーを続け、前衛は相手のボールを予測してボレーやスマッシュで得点を狙ったり、ポジション取りやモーションで相手をミスさせるという風に役割分担をするのだ。
ちなみに、前衛と後衛にポジションが分かれるような陣形を、雁行陣(がんこうじん)と呼ぶ。
前衛は点を取る(ポイントする)のが役目
文字だとイメージしにくいと思うので、試合動画を。こんな感じである。
この試合はインターハイの個人戦決勝。
なのだが、同校対決、つまりは同士討ちなのでそこまで応援が盛り上がっていない。(正確には十分盛り上がってはいるのだが、同士討ちでなければもっともーっと、高校どうしの応援合戦がうるさいのがソフトテニスという競技。)
この動画のように、前衛は相手後衛の打つボールのコースを予測し動いて、ボレーやスマッシュを決めてポイントを奪うのが役目。
つまりは点取り屋。ポイントゲッター。良いとこどり?ともいう。
詳しくはないけど、サッカーのフォワードと一緒ですね。というか、前衛を英語で言うとフォワードだし。まんま一緒の意味。
そしてこれまた当たり前だが、どんなスポーツでも自分で得点するのは気持ちいいものだ。
でも、前衛は前に立っているので、点を取るだけではなく、相手に狙われるポジションでもある。
この動画の5分ジャストのところから見ればわかるが、前に人が立っている以上、レシーブで狙われることもある。(もちろん下がってもいいのだが、相手の打てるところを減らし、プレッシャーをかけるために前につくパターンが多い。)
というか、あえて相手の顔面を狙ったりもする。(ソフトテニス界では普通のこと)
硬式テニスと違い、ゴムボールなので大けがはしない(もちろんめちゃくちゃ痛いし、目に当たると危険だが…)。
恐怖心で相手がミスする可能性が高い=ポイントできる可能性が高いから、狙う。明確な定義はないが、相手前衛の体めがけて打つボールを、アタック(そのまんまの意味で攻撃)と言ったりもする。
そしてこれを止めるのも前衛の役割なのだ。
アタック止めの恐怖、そして止めた時の快感
物理的には、ボールが自分に向かってくるので、ラケットをしっかり出せばいいだけである。
しかし、やってみたらわかるが、めちゃくちゃ怖い。
動画だとそんなに球が速く見えないが、実際に目で見るととんでもない速さなのだ。
その速い球が至近距離で自分に向かってくる。当たれば痛い。恐いのは当前である。
でも止められないとどうなるか?…当たり前だが、徹底的に狙われるのである。
この恐怖たるや、ペアに対する申し訳なさといったらもう…。
ひたすら自分めがけて相手は強いボールを打ってくるし、それを止められず失点しまくる…。
特に中高生なんかはそういう試合がよくある。容赦なく狙うし。狙われているときの気分はまさに絶&望、そして最&悪である。
しかし、相手の渾身のアタックをあっさり止めた時のあの快感…。相手がしまったという表情をするか、落ち込むのを見ていると心底楽しくなるのだ。
マジでアタック止めを決めると心からの笑顔になれます笑
だって考えてみて?相手は自分を狙えば点が取れると思って力いっぱいボールを打ってくるのだ。
それを見事に止めて逆にポイントを奪う…こんな楽しいことがあるか!
自分を舐めているやつを、ぶっつぶすのほど楽しいことはない。
そりゃ「はっ!」ていいたくもなる。(まあ台湾の選手なので、もしかたら向こうでは普通の掛け声?なのかもしれない。)
私が性格悪い面もあるが、中学時代に、女子の有名選手に「前衛は相手を騙してなんぼ!」と教わったこともあるし、基本的に相手を様々な手を使って騙す所が魅力だろう。
そしてこの騙しあい、化かしあいが駆け引きと呼ばれるものだと勝手に思っている。
前衛か後衛か迷っている、もしくはチーム事情で、後衛がやりたかったのに前衛になってしまった人は、こんな魅力もあるポジションだよ!
というのも頭の片隅に入れておくと、もっとソフトテニスが楽しくなると思うがいかがだろうか。
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