今回は、一風変わったゾンビ?もの!
インカ帝国先生の「ラッパーに噛まれたらラッパーになる漫画」についてレビュー。
ストーリーがカオス
20XX年12月31日。
久しぶりに実家へと帰省した青年、マサキ。実家で懐かしの品々を眺めている。
実は学生時代、ラッパーだったマサキ。しかし彼は、単に女にモテたいという理由でラッパーを目指していただけ。
マサキの周りにはラッパー仲間たちも多くいたが、本気でラッパーをしていた友人は1人だけであった。
その友人とは現在は疎遠のようだ。
今はどうしているだろうかと思いをめぐらすマサキ。
そんなとき、買い物から帰宅した母の様子がなにやらおかしい。母はラッパーのようにチェケラ!といいマサキに近づく。
そして…。
とある日、原因不明の未知のウイルスが突如発生。
感染したものはラッパーとなり、誰彼かまわずにラップバトルを仕掛け、負けたものに噛みつく…という症状を持つ。
政府はウイルスの名前をRAPウイルスと名付ける。そう…日本中は地獄のクラブハウスと化したのだ!
そして、RAPウイルス発生から1年後。
消息の途絶えた兄の育(イクム)を探し、みのりはお父ちゃんとともに田舎から出てきた。
兄の育はラッパーである。消息の手掛かりは、ツイッターに残された、「この町にあるクラブでMCバトルに出場する」という告知ツイートのみ。
みのりはほとんどの人間がラッパーとなり荒廃した世界で、無事に兄の育を見つけられるのか⁉
そして、物語冒頭でその後の消息が不明なマサキはどうなるのか⁉といった感じのストーリー。
どうです?カオスでしょう?笑
ドラマ化主演は小芝風香…!
出典:LINE漫画
今まで楽しみに読んでいたのですが、まさか実写化するなんて…。
主演、みのり役:小芝風香さん。かわいらしい方ですが、原作のみのりは、もうちょっと芋っぽいかわいさのような…。
芋っぽくてかわいい女優さんて、なっかなか難しいけども…。
きっと、原作のようにだっぺだっぺ言わせまくるのでしょう笑
うまくいけば、小芝風香さん、方言萌えな方々からも支持を得られるかも!
ちなみに私は以前、京都弁を生で聞いた時に、方言萌えというのを始めて頭ではなく、心で理解しました…。
つまりどういうことかというと、実写化、非常に楽しみでありんす。
宣伝動画を見た限りだと、ドラマだとみのりの年齢やそのほかの設定、登場人物などが大幅に異なるYO!ですね。
繰り返しになりますが、アニメ化とかならわかるのですが、かなりカオスな内容なので、実写ドラマがどんなことになってしまうのか、非常に楽しみです。
おらワクワクすっぞ!
ちなみに、この原作漫画自体は、LINE漫画のオリジナル作品。
オリジナル作品も、面白いのがたくさんありますよね~!LINE漫画は、無料で読める話数が多いのも魅力。
感想(ネタバレ含む)
ここからはネタバレ含みます。危険です。
では、感想について!
まず、ストーリーではなく、作者であるインカ帝国先生の描く、あとがきや休載時のおまけ漫画がすごく面白いんです!
担当の人を、なぜかムキムキ美人に描く、カオスな内容のオリジナルストーリーから、雑学まで幅広く、面白い!
個人的に1番面白かったのは、作者が全くラッパーを知らない人だということ。
正直、本気でラップをされてるラッパーから見たら、馬鹿にしてる、ディスってる、ネタにしてるとしか言いようがないふざけた内容なのに笑
おいおい。マジか。笑
私もラッパーやヒップホップに関しては全くわからないので、この漫画で少しは知識を得られてありがたいのですが…。
別の漫画になりますが、テニスの王子様の作者のように、よく題材の内容を知ったうえでふざけているのではなく、よく知らないのにネタにするとは…。
ちなみに、私は、ヒップホップやラップと聞いて思いつくのが、仮面ライダー555に出てくる登場人物:澤田が毎度登場する際、ヘッドホンで流していた「チェケチェケチェケチェケ」というサビ?の曲。
サビが何言ってるかわかんないんですけれども、癖になる曲で、当時小学生だった私と弟はこの曲のサビだけ適当に歌ってたっけ。
ちなみに、小説版のレビュー記事も書いてます。
漫画を読んでも、肝心のラップバトルの部分はヒップホップとかに詳しい方じゃないと曲のイメージができないんじゃないかな…。
少なくとも私は全くイメージできませんでした!と思ってたらなんとこんな公式動画が!
さあ、この漫画、LINE漫画の宣伝文に「ラッパー達を震撼させた問題作!」とあるけど、ほんと大丈夫なのこれ?ラッパーさん怒らない?笑
もしかして、せっかくドラマ化も決まったのに最終回なのには理由があったりして…。
そういったところも含めてこの漫画の面白さだと思います…。
ここからは、内容についての感想に入ります。
早々とお父ちゃんは敵の手に落ち、ラッパーとなってしまったのは笑いました。
というか、この漫画、笑いのツボ的にはボーボボとかと似たような感じ…かなぁ。くだらない、しょうもない、というか…。
ボーボボほどの爆発力はないんだけども、ときどきやたらツボに入って面白かったりもする…。
まあ、私がこの漫画で一番笑ったは、前述した作者が全くラップを知らないことをおまけ漫画で明かしたところなんですが…。
あと、作者のおまけ漫画になりますが、担当さんからイケメンを書いてみろと言われ、北斗の拳のケンシロウを描いていたのも笑いましたね。
やっぱりおまけ漫画のほうが面白い気がします笑
本編は、しょうもない、くだらない、わけがわからない、といったカオスな感じを楽しむための漫画かなと。
考えるな。感じろってことです。
あと、主人公であるみのりの方言が芋っぽくて、なんだかかわいいですね!青森弁なのか?
方言萌えな方は必見?な漫画ですよ!
これまた作者が、おまけ漫画のほうで、実は方言もよく知らないまま描いてることを明かしてて笑いました笑
でも、別に地名を漫画内で明かしてるわけではないので、個人的にはセーフだと思いますが。
でも一つだけ書かせてほしい。方言で、驚いた時に「かっぺ⁉」とは言わんやろ!(おそらくいなかっぺのかっぺをネタにしてる笑)
内容に関してですが、ストーリーの終盤、かつてのラッパー仲間であったマサキと育がラップバトルをするのは熱い展開ですね。
部活なんかでも、あるじゃないですか。競技として勝ち負けのために取り組むのか、サークルや同好会のように、楽しむために取り組むのか。
競技に対しての温度差とか…。
マサキがラップをしていたのは、ただ単に女にもてたいだけだった。でも、それでも、ラップが好きだという気持ちは確かにあったと思うんですよ。
ラップを通して仲間も増えて…今はラップをしていなくても、やっぱり楽しかった思い出にはなっているわけで。
仲間内で、1人だけ本気でラップを続けていた、みのりの兄の育。仲間との温度差を経験したりしながら、頑張ってきたのだと思います。
そんな育が、疎遠になっていた、かつてのラッパー仲間であるマサキと、RAPウイルスに感染した状態で、お互いに本気でぶつかり合い、ラップバトルを行う。
これは熱い展開でしょう!
まあ、なんでこうなったのかとか、意味はさっぱりわかんないんですけどね。
なんで育はウルトラマン並に巨大なのか…。いきなり他のラッパーを食べて、なんでマサキは強くなったのか…。
結局、みのりとピカキンは見てるだけで話は終わってしまうのか…。考えちゃだめです。感じるのです。
あと、どうでもいいのですが、ピカキンの兄、マッドキラーという中二病じみた名前、好きですね。
弟に対する態度が変わったしょうもない理由もよかった…サンマヤロウって笑
あとやっぱりこの漫画で1番好きなキャラクターは、作者の編集担当、湯葉聡美さんですね。おまけ漫画だけの登場が惜しいです。
というか、面白おかしく描かれているので、作者よりも実物はどんな人物なのかが気になります。見てみたいです。
ちなみに、ドラマの前編の感想はこっち。
ドラマ後編の感想はこっち。
最終回の感想(ネタバレ注意)
最終回についても、読んでから更新したいと思います。
見届けてやるぞ…このカオスなストーリーが、行きつく先を…!
まあ、とんでもねえ終わり方すんだろうなぁ…。夢落ちだけは勘弁してほしいなぁ…。
この先ネタバレ有、危険。
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では、最終回を先ほど読んだので、感想について!
いや~、こう来たか!
RAPウイルスに感染した人たちは、結局、元には戻らないものの、社会生活は送れるようになり、共存していく、という結末でした。
てっきり、元に戻るのかと思った…。
ラッパー達も人を噛んだり、反社会的な行動は起こさなくなりました。人類はラップとともにこれからも歩んでいくんでしょうね…。
というかこの世界、ヒップホップ以外の音楽ジャンルは衰退していくのかもね…。
一応はハッピーエンドなんじゃあないでしょうか?
まあ理屈なんて最初から最後までよくわかんないけど!笑
個人的には、マッドキラーと弟のピカキンが、仲良くユーチューバー活動をしていたのにほっこり。
みのりは、普通の女子高生?としてラッパー化したおとうちゃんともうまくやっているようです。
そして、ラストバトル(なぜかウルトラマン並に巨大化してラップバトル)を行った育とマサキ、多分通常サイズに戻れたんですよね…。
2人とも、ラッパーとして活躍しているようです。疎遠になっていた2人の友情が、またラップバトルをすることでよみがえったんですね。
うん、やっぱハッピーエンドだわこれ。
めちゃくちゃで、カオスな内容でしたが楽しく読めました!
まぁ…本気でラッパーなどをしている方から見たらどう見えるのか、かなり気になるところですが…
個人的には、ギャグ漫画としておすすめです!
こういうカオスな漫画が好きなら、こちらもおすすめです。
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