久しぶりのブログ更新。
今回は、スクールカースト底辺や陰キャなら共感間違いなし!
森もり子先生の漫画「さよなら、ハイスクール」について!
あらすじ・ストーリー
主人公の朝倉(アサクラ)はスクールカーストの底辺であり、陰キャな高校2年生。
ある日、彼は帰宅部であることを理由に、スクールカースト頂点のグループによって、「文化祭実行委員」を押し付けられてしまう。
文化祭実行委員は男女1人ずつ。
女子の方は、陰キャへの押し付けがうまくいかず、結局は上位グループのうちの一人、伊藤マユミが立候補。
役員を押し付けられた朝倉は、陰キャ仲間である女子、高田に語る(ちなみに彼女も朝倉同様、委員を押し付けられそうになった)。
「教室を支配している空気を壊したい」と。
イケてない仲間である2人は、無論カーストの底辺。
朝倉は、イケてない自身が、同じ委員となったカースト上位の伊藤マユミとつきあうことで、スクールカーストの破壊を目論む。
しかし、高田からはイケてない朝倉が伊藤と付き合うのは不可能であると言われてしまうが…。
翌日、朝倉に文化祭実行委員を押し付けた男、前田が話しかける。
「伊藤がお前と付き合ってるとか言ってるんだけど…どういうこと?」
この日から、1人の陰キャによるスクールカーストの破壊が始まる…
といった感じかな、うん。
スクールカースト底辺、陰キャあるあるが溢れてる
主人公が感じているスクールカースト。
それはヤンキー漫画やいじめ漫画に出てくる教室のようなものではありません。しかし、教室には見えないヒエラルキー、確かな序列が存在します。
このあたりがリアルだと思う。
だいたい、アウトロー過ぎる教室ばかりがリアルではないし。
「復讐教室」とか「煉獄のカルマ」みたいな漫画に出てくる、やべえ教室では、さらにスクールカーストに縛られてるんだろうなぁ。
まああんな教室だったら卒業まで命がけだし。
私自身、高校は特に際立ったいじめなどはなかったような気がします。もちろん、いわゆるハブにされて上位グループから転落する人などはいましたが…。
おそらく、どこの学校でもこうした人間関係は見られるでしょう。
さて、陰キャあるあるについてですが、まず思うのが、不当な扱いですね。カースト上位の者は下位の者に対して、明らかに態度を変えます。
無意識のうちに自分より下だと見下しているのかもしれませんね。主人公の朝倉も、「帰宅部だから」という理由で面倒な文化祭実行委員を押し付けられたりしています。
しかも、カースト上位である前田から、「伊藤がお前と付き合ってるとか言ってるんだけど…どういうこと?」と聞かれます。
普通、「付き合ってるって本当?」とかじゃないですか、聞くとしたら。でも前田は無意識に、朝倉と伊藤が付き合ってるなんてありえない、釣りあっていない、と思うからこそ「どういうこと?」という言葉が出てくるわけです。
他にも、朝倉のイケてない仲間であり、唯一の友人ともいえる女子、高田は、文化祭実行委員を、上位グループの若松カナから押し付けられそうになった際に「いいじゃんやりなって!ほら!目立てるチャンスだよ!」と言われたり…。
ものすごく見下してるのが伝わってきますよね(^^;)
しかも同じ女子同士というところが、なおさらたちが悪い。このやりとりを聞いた朝倉も「うわ…キッツ…」と同情していますし、他のクラスメートも同じような気持ちでしょう。
こんな感じで、いわゆるイケてない思いをしたことのある人間ならば共感ポイントがたくさんあるのでおすすめですね!
私はカオスな漫画も好きなので、こういう漫画が楽しめる人ならこの漫画も楽しめるかも⁉
感想とレビュー(※ネタバレ有)
※ここから先ネタバレ含むので未読者は注意!
では感想とレビューをば!
まずこの漫画、絵が親しみやすいんですよ。
うまく例えられませんが…イメージとしては、インスタグラムなどで自身の家族を漫画にしている人たちのような感じの絵です(あいまい)。
ほんわかというかなんというか。とにかく親しみやすい感じですかね!
リアルな感じの画風じゃないのが良いです。漫画のカオスさを引き立てていると思います。
話の内容に関してですが、主人公であり、陰キャ代表の朝倉は上位グループの女子、伊藤マユミに告白し、まさかのOKをもらってしまったことから物語はスタート。
朝倉が伊藤マユミに告白したのは、好きだからではなく、あくまで教室内のスクールカーストを破壊するためです。
付き合うことになったマユミはスクールカーストの頂点にいるグループに属しています。
スクールカースト頂点のグループは、男子2人と女子2人。前田 康隆、古賀 タクヤ、若松 カナ、伊藤 マユミの4人です。
このグループのうち、タクヤとカナはカップルです。前田は以前、マユミに告白したものの、振られており、仲間内ではその話題はタブーとなっています。
一見仲良さそうに見えても、男女のグループって面倒くさい!とらドラも後半、男女関係こじれてたなぁ。とらドラはアニメの方しか見てないけど、後半のみのりんが怖かった思い出…。
朝倉は教室の空気はこのグループに支配されていると感じています。まあ、実質支配されてますね。朝倉が委員を押し付けられた際も、担任の先生は狸寝入りで見て見ぬふりでしたし。
朝倉は、マユミと付き合っていることを利用しながら、スクールカーストの破壊を画策しようとするのですが、いろいろあってマユミにそのことがばれます。
普通ならここで振られて終わりますが、マユミはかなりぶっ飛んだ女の子でした。とにかく面白ければなんでもいい、というぶっ飛んだ子です。
朝倉の告白をOKした理由も、その方が「面白い」から。朝倉とマユミが付き合ったことにより、教室内の空気が変わったことを心底楽しんでいたそうです。
変な女の子が出てくる漫画が読みたい!という人にはこちらも過去記事ですが、おすすめします。
まあこちらは、話の内容は全く異なりますが、主人公も陰キャではあるので共感ポイントは多いです。最後迷走するけど。
話を戻します。「朝倉くん!クラスが壊れるところ私も見たい!私も一緒にクラスを滅茶苦茶にしたい!」…そんなぶっ飛んだことを言う、クレイジーな彼女とともに、スクールカーストの破壊をカップルで目指すことにした朝倉。
彼はマユミのことを、恋愛的には全く好きではないものの、ぶっ飛び具合を「最高」と評価しています笑
このカップル、様々な手で次々と問題を起こしていきます。そして見事にすべての悪事がバレます笑
このクレイジーカップルが面白いです笑
また、最終回に至るまでの流れがいいんですよ!無理やりというか、ハチャメチャな感じで笑
電子書籍の全3巻で、読後にこれといった感動があるかといえば、特にはないですね。でも…なんか好きなんですよね~。
面白いのに、あまり人気がなかったのか紙の単行本は1巻までしか出ていないというね…WEB漫画ってこういうのよくあるよなー、comicoの「となりの席の小林さん」も確か途中までしか出なかったし。
まあそういうところ含めてカオスですね。
人間関係ドロドロとか、暗い漫画では決してありませんので安心して読めるところもおすすめ。はちゃめちゃな青春を見届けてほしいですね。
個人的には、なーんか好きな漫画ですので、気になったらぜひ読んでみてください!笑
ちなみに以前ブログに書いたこの漫画も、なーんか好きなタイプの漫画です。
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