となりの席の小林さんの感想と思い出【WEB漫画レビュー】

ノリが独特 漫画
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今回は、WEB漫画「となりの席の小林さん」を最終回まで読んだので感想を。

正直、すごくハマった漫画というわけではないのだけど、なんだかんだで毎週更新されたら読んで、最終回までたどり着いたということは、好きだったんだなぁ…。

となりの席の小林さん
出典:comico
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ストーリー

主人公の関口 基(セキグチ モトイ)は、高校1年の秋に、同級生の女の子、小林 凪(コバヤシ ナギ)の笑顔を偶然見かけ、一目ぼれ。

そして2年生となり、小林さんと同じクラス、そして6月にはとなりの席となるチャンスがやってくる。

おとなしくて、おしとやかだと関口くんに思われていた小林さん。しかし、性格は全然違った。

雑談をしようと話しかけただけなのに…教科書を投げてきたり、会話をいきなり拒絶したり、となりの席だけど異様に距離を取られていた李といきなり拒否されてしまう。

彼女はなぜか重度の男嫌い。そのうえ、人を拒否し続けたため、友達もいないコミュ障であった。

しかし、そんな彼女に関口くんは、拒否されても拒否されてもどんどんどんどんアプローチを仕掛けに行く、空気の読めない変わった男の子であった…。

果たして主人公:関口くんは、小林さんとの距離を縮め、相思相愛となることができるのか⁉といった感じのストーリー。

ジャンルとしては学園もののラブコメかなー。

特徴としては、ラノベのようなノリなんだけど、過剰なお色気はない、ということ。

「ラノベのノリは好きだし、平気だけど、もろ男性向けの無駄なお色気は苦手!」という方におすすめです!

ただ、気になるのは、小林さんを男性恐怖症という設定にしているところ。

正直なところ、そんな重い描写はありません。原因も…言い方はあれですが、軽いです。

本当に男性恐怖症で悩んでいる人からしたら、腹が立つかもしれませんので、そこだけは注意汗

あくまで、明るいラブコメ漫画ですので、読まれる際はそういうノリの漫画として読まれてください。

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感想(ネタバレあり危険)

※この先ネタバレあります。未読の方は危険です。

正直、私はラノベのノリは基本的に苦手なんです(こんな恥ずかしいブログ書いといてどの口が言うよ…)。

よくある多作品のパロディとか、無意味なお色気、スケベ、チョロイン(ちょろすぎるヒロイン)などなど…。

この漫画、なんでこんなに人気があったのか、正直わからないんですが、過剰なお色気はないけども、ラノベのノリを楽しむことができる、という点が人気の秘密だったんじゃないかなと思います。

この漫画はcomicoにおいて連載されていた、いわゆるWEB漫画ですが、人気があったため、書籍化もされています。

長期連載であっても、書籍化されるのは一部の人気のある作品だけです。失格人間ハイジとか大好きなのに書籍化されず…。

打ち切りや連載中止も頻繁にあります。

好きな作品が打ち切られ、とんでもない終わり方をしたり、諸事情?で連載が中止され、作者がcomicoからサヨナラしたり…。剣の王国もどんどん過激な内容になってきたと思ったら消えた…。

隣の席の小林さん
出典:comico

なので、「となりの席の小林さん」はすごい漫画なんです。

comico運営からすごくプッシュされているので読んでみたのが最初。

でも正直、そこまでハマるほどでもなく…という感想でした。

特に初期は、小林さんに対してイライラする人も多いんじゃないかな…。よくある?暴力系ヒロインと捉える人もいるかもだし。

いやまあ主人公の関口くんのアプローチが、かなりウザめなので仕方がない面は多々あるのですが…。

でも、登場人物が徐々に心を開いていくのって、いいんですよね~。

私は基本的にはハッピーエンド派なので、最後まで安心して読めたのがよかった。

あとは正直、一番面白いと感じたところは、主人公グループと仲良くなる、後輩ちゃんたちの話ですね。

特に、徐々に距離を縮めていった関口くんと小林さんに対し、当て馬として新キャラ投入。

現れたのは、関口君が好きなぶりっこ後輩:高槻 琴羽(タカツキ コトハ)

さらには、クラスでぼっちになりたくないがために、カースト上位のグループに無理やりしがみついて、パシリ扱いされている花宮 乃々華(ハナミヤ ノノカ)

そして、主人公:関口くんの親友:滝沢 晃(タキザワ アキラ)くんのゲーム友達であり、後輩の片桐 冬馬(カタギリ トウマ)くん

この後から出てくる新キャラ3人がいいんですよ~!(ちなみにこの3人、同じクラス)

正直、この3人が出てこなければ、最終回まで読んでなかったかもしれません。

というか私は、友情だったり愛情だったり、人と人との心がつながりあう瞬間、とでもいうのでしょうか…そういった過程の描写がある作品がとてもツボなのです。

登場人物とかに、感情移入してしまうタイプだからかもしれません。

というか、多分私と同じように、後輩ちゃんたちが好きな人も多いんじゃないかなぁ。

後輩ちゃんたちでサイドストーリーを作ったら、そっちのほうが人気出そうな気もする。

もちろん、本編があるからこそ、脇役の後輩ちゃんたちの話があり、なおさら面白く感じるのですが!

この3人なんですが、それぞれ、共通点があります。それは、いわゆるぼっちで友達がいないということ。

かわいいけどぶりっ子で腹黒な高槻さんは、クラスで浮いてます。友達と呼べる仲のいい子もおらず、上級生である主人公たちのクラスへ行きまくる…

学生のころ、教室に友達がおらず、別のクラスにしょっちゅう行ってた人、いたなあ。行けるところがあるだけいいのにね。馬鹿にされてたな…。

作中の高槻さんはぶりっこだけど、かわいいから許されていた面があったものの、クラスでいろいろあり、さらに孤立することに。

花宮さんに関しては、一人ぼっちになりたくない、という理由でぞんざいな扱いを受けても、グループから抜けることはせず。

女子だとあるあるですよね。私は男性だけども、高校時代は女子ばかりのクラスだったので、女子のグループの重要性は少しはわかる…つもり…。

まあパシリにされてる時点で、もう友達じゃないのは明らかなんですが。本人も、わかってはいるものの、勇気が出なかったところに、高槻さんとの出会いややりとりで勇気をもらい、合わないグループから離れます。

その後、2人は友達になるところは心を動かされました。やっぱり登場人物が孤独から救われるのはいい!

ちなみにこの漫画もヒロインが救われます。

一方、友達がおらず、高槻さんと同じくしょっちゅう主人公たちのクラスまでやってくる片桐くん。

彼も2人と関わるようになってから、なんだかんだで学校生活が楽しくなったようで。

女子2人とだけ一緒にいる、ぼっちなゲーマー男子。現実だと間違いなくからかわれそうです。

それでも、友達と一緒に過ごすほうが絶対に楽しいでしょう。

大事なのは自分の心ですからね。ハリーポッターだって、友達は自分で選んでたしそういうことです。

ただ、性別が違う分、片桐くんは主人公たちが卒業した後、寂しい思いをすることが多いかもしれませんね。

ですが、この話のオチ、じゃないけど…。

花宮さんは、高槻さんに、友達以上の想いを抱いてしまっている、というようなオチで終わります。

しかも片桐くんはそのことに気づいてて、知らないのは高槻さんだけ。

きっと…せっかく友達になれた、3人の関係を壊すことは花宮さんにはできないだろうな…。

花宮さんも、諦めと罪悪感に似た気持ちを抱いており、ただ友達ができたやったーだけじゃなく、いろいろあるけど、それでも毎日が楽しくなったよ、的な終わり方がいいですね。

この3人が出てくる話は、あまりハマってなかった自分もめちゃくちゃ楽しめました。

ただ、この漫画、ノリがかなり人を選びますよね…。

こちらもノリが独特だけど面白い。

ただ一つだけ、最後まで私が苦手だったのがシスコン兄貴ですね…。

ヒロインの小林さんが男性恐怖症に陥った原因を作ったシスコンの兄がほんっと気持ち悪いし…。

生理的に受け付けないキモさです。

あくまで個人の感想ですし、私の許容範囲が狭いだけかもしれせん。

ああいうキャラクターをギャグとして捉えられる人もいるのかもしれませんが…個人的には全く受け付けませんでした…。

とりあえず、変な終わり方とかではなく、普通に大団円、といいますか、ハッピーエンドを迎えてくれてたので満足です。

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思い出と余談

この漫画はcomicoというアプリで連載。

というか、本日8月20日が最終回でした。

4年にも及ぶ連載だったようです。確かに私も最初に読み始めた時は、まだ10話ぐらいしかなかったので、毎週1話更新で、読み始めてそれぐらいになるのかぁ。

書籍化もしましたし、comicoの看板漫画で、アニメや実写映画にもなった「リライフ」のように、うまくいけばアニメ化もあるんじゃないかな…。

ちなみにリライフ、全制覇してます。実写版も個人的にはよかった。

あまりこの漫画にドはまりしていたわけではありませんが、なんだかんだで何年もお気に入りに登録し、いつも更新されるとすぐに読みに行くぐらいだったので、なんだかんだ言いつつも好きだったんだなぁ。

ちょっと寂しくなりますね…。

こんなラブコメ漫画のレビューも書いてますので、よかったら。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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コメント

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