公務員になっても続けられる能力が必要だよ、という話

公務員続かなきゃ意味がない 休職
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公務員になって終わりではない、ということについて書きます。

※私がわかるのはあくまで市の外郭団体。正確には準公務員、団体職員です。絶対にこうだというわけではありません。あくまで参考程度に。

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私が公務員を目指した理由

仮に、夢見ていた仕事に就けたとしても、その仕事を続けられるかどうかはまた別の問題です。

私は、交際期間の長い恋人がいました。恋人の家族は、どちらかといえば、金銭的に裕福。

対して、私は身内に重度の知的障害+自閉症の弟がおり、両親は離婚しており母子家庭。

また実家自体も裕福なほうではなく、奨学金のおかげで高校と大学も行かせてもらい、卒業しました。

交際期間も長いので、大学卒業後には結婚についての話も当然出てきます。交際中、少し経済面で話が合わないと思うことや、そのことに関して、彼女へコンプレックスがありました。

そのため新卒時には、やりがいよりも安定を求めて就職活動をしました。独学で、公務員試験を受けることにしたのです。

公務員関係、県庁、市役所、町村役場、県警、と地方公務員に絞って、とにかく受けましたが全敗。民間企業の就活へと切り替えます。

公務員志望の友人たちがどんどん合格し、一生安泰な公務員の内定(少なくとも、当時の私は本気でそう考えていた)を勝ち取っていくのとは対照的に、落ち続けて、途中で民間企業の就活へと切り替えた自分。

なんとも情けなく、みじめな気持ちになったのを覚えています。

今思うと、こういう経験も大事なんですけどね。挫折したことのない人は、挫折した人の気持ちもわかりませんし。ずーっとうまくいくことなんてないので。人生、どこかでみんな苦労はするので。

まあ、今となって思えば、当時の彼女に対しての見栄、というかコンプレックスを消したいという他にも、他人から、いい職業についていると思われたい、という気持ちもあったのかもしれません。完全に見栄ですねこれ。

これまで、裕福じゃなくてみじめな思いをしたことや、お金さえあればもっとこうだったのになぁと思うこともあったので。

奨学金を借りて高校と大学へ通いましたが、そのことを金持ちの嫌なやつに笑われたときのみじめな気持ち…似たような経験をした人にしかわからないと思います。

お金がないというのはみじめなことです。

お金がなくても幸せだ!みたいに人前で声高に話す人は、たいてい助けてくれる人が周りにいたり、実家が裕福であったりすることが多いです。(私の偏見です)

もちろん、本人は本気で言っているのでしょうが、後ろ盾のある状況で言っているので、そういう人の意見は少なくとも私にとっては、何の参考にもなりません。

周囲を見返してやりたい、というような気持ちもあったのかも。

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夢が叶ったとしても、続くかはわからない

公務員試験全滅後、民間の内定をゲットし、そこに就職。

この記事で書いた通り。さらにその後は、もう一度就職活動をするため、アルバイトで一人暮らしを始めます。

そして、もう一度公務員試験へ挑み、筆記は受かるものの、なかなか面接が受からず。

やっと1つ内定が出たのが、いわゆる団体職員や準公務員と呼ぼれるような市の外郭団体でした。

試験自体も地方上級と同じような感じで、待遇面も市役所と全く一緒だったので、迷わず内定を承諾。

当時の恋人も安心してくれたし、自分の家族も安心してくれました。というか私自身、落ち続けていたので、ものすごくホッとしたのを覚えています。

しかし、仕事が始まって数年後には、こんな状態になりました。

こうなってしまってから思うことは、公務員(私の場合、正確には準ですが…)になっても、そこで終わりではないということ。ゴールではないのです。

合格した際は、非常に嬉しかったですし、安堵しました。これで金銭的な不安もなくなるし、交際相手の両親にも認めてもらえるし結婚もできる、クビもないしノルマもない。

あとは何があっても根性で続ければ大丈夫だ、と。

私は我慢強さ、いわゆる根性には非常に自信があったので、どんなにつらくても絶対にここで頑張るんだという気持ちでした。

ちなみに、2chでは公務員はコミュ障にとっての最後の砦とか言われますけど、はっきり言ってそんなことはないです。

よほど悪いことをしない限り、クビにならない、そして病気になった際の補償などが民間企業に比べて段違いに良いなど、のメリットはあります。

ただ、どうしてもコミュニケーション能力はある程度は必要です。私自身、そこまでコミュニケーション能力があるわけではありませんが、常識的に人に合わせたり、よくある飲み会に顔を出したり、職場のイベントに参加したりは、しないとやっていけません。

なぜかというと、公務員(通常の事務職)に関しては、ほとんどの場合、民間企業ほどのきっちりした業務研修などの制度がないから。周囲に教わりながらでないと、仕事が覚えられません。

だからこそ、周囲とうまくやっていけない人間は、続かないです。続かないというか、続けられない。私みたいに体調を崩す人間も出ます。

あまりにもコミュ障な方は、メンタル系の問題で休職している方が非常に多いです。病気になったからそうなのか、入職前からそのような状態だったのかはわかりませんが…。

私は外郭団体という職場なので、市役所や県庁からの職員が出向していました。その人たちの働きぶりを見るたびに、「コミュニケーション能力がないと絶対に務まらないだろうな」といつも思っていました。

様々な機関とやりとりを行い、人間関係を築き上げる能力が求められます。実際、人間関係があまりうまくいかず、評判悪い方はかなり大変そうでしたし。出向だったから大変だっただけかもしれませんが。

まあ、どの職場でもそれは同じなんでしょうけど…。私みたいに無色やフリーター状態での就活だったり、公務員浪人中の就職活動は、どうしても公務員になれば全て報われる!という志向に陥りがちです。

が、現実は決してそうではありません。(人によっては全て報われた!という人もいるのかもしれませんが。)

なので、公務員浪人をするなら必ず期限を決めることを強くおすすめします。じゃないと、プライドだけ大きくなったり、就職することそのものが怖くなって、動けなくなってしまうので。

私は現在、職場への復職は厳しいと判断し、転職活動中です。内定式のころは、安定した仕事についたのだから、あとは続けるだけだと思ってました。

そう思ってたんだけどなあ…。結局、体調を崩してから適応障害という診断を受けて休職。当時の恋人とも別れてしまったし、ほんと何やってんだろうなぁと。

まあ、アラサーなのにこんな人間も現実にいます。

公務員に対してコンプレックスがある方、何が何でも公務員にしか就職しない!と思っている人は、こんな人間もいるのだということを、少しだけ頭に入れておくと、生きるのが楽になるんじゃないかなと思います。

人生は選択の連続です。そのうち、自分が生きていくお金を稼ぐための仕事については、特に大きな選択になります。

仕事を選ぶ際には、「この仕事を自分は続けられるだろうか」という目線も少しだけ、もっておいた方がいいです。

そうは言っても、私は自分でやってみなきゃわからないタイプなので、一生懸命やってみて、無理ならそれは自分には無理なんだ、適性がないんだと思うようになりました。

どんなに頑張ってもうまくいかないこと、できないこともあるんだと。

反面教師にでもしてください。

とりあえず、休職して今は元気になったので、今後、内定をいただいたところでほどほどに頑張りたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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